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放射線は意外と身近にある!放射能・放射性物質との違いも含めて解説します!

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放射線を使った仕事をしているカズッチです!

一般の方は放射線を特別な場所(病院や原発など)だけに存在するものだと思っている方が結構多くいます。

しかし、実は私たちの周りには常に放射線が飛び交っているのです。

今回の記事では放射線とはどういったものなのか?と身近にある放射線についてまとめてみたいと思います。

放射能と放射性物質とは、何が違う?

放射線の解説の前に放射線と混同しないように「放射能」と「放射性物質」について少し解説します。

ちょっと難しい解説に思うかもしれませんが、できるだけ簡単に説明します!

 

全ての物質は原子から構成されています。

そして、原子は陽子・中性子・電子から構成されているのですが、たくさんあるの原子の中には陽子と中性子のバランスの悪い原子が存在していて、その原子は不安定な状態です。

不安定な原子は放射線(α線、β線、γ線)を放出する事で安定した原子へと変化します。

放射能とは、この放射線を放出する性質の事を指し、放射能を有する物質を放射性物質と呼びます。

 

陽子や中性子など難しい言葉が出ましたが、理解してもらえたでしょうか?

ちなみに放射性物質は人工的に作り出されるものだけでなく、自然界にも多く存在しています。

放射線には、どんな種類がある?

放射線は広義では放出されたエネルギーの波(電磁波)や粒子すべてを指し、その中でも電離を起こすほどエネルギーの高いものを電離放射線と呼び、エネルギーの低いものを非電離放射線と呼び、代表的な物は下記の通りです。

  • 非電離放射線…可視光、赤外線、マイクロ波など
  • 電離放射線…X線、γ線、α線、中性子線など

一般的に言われる放射線とは、電離放射線の事を指します。

※以後記事内で放射線は電離放射線の意味で書いてます

 

放射線にはエネルギーの波である電磁波とエネルギーを持った物質である粒子線に分かれます。

  • 電磁波…X線、γ線
  • 粒子線…α線、β線、陽子線、中性子線など

放射線には沢山の種類がありますね。

私たちの身近にある放射線

病院の検査で使われる放射線(X線)

一番身近にある放射線はレントゲン検査やCT検査で使われるX線なのではないでしょうか?

X線はエネルギーの波であり、何らかの物質が飛んでいるわけではありません。

エネルギー(波長)が違うだけで、可視光や赤外線と同じものなのです。

 

原発事故の直後などは

「レントゲン室内に放射線(放射能)がたくさん溜まってるのではないか?」

「レントゲン室に入ると被ばくするのではないか?」

など不安になっている患者さんも多くいました。

 

X線は光と同じなので、1秒間に約30万km(地球7周半)進みます。

レントゲン室に留まるような事はありませんね。

しかも、X線を使う部屋は遮蔽されていて、X線は壁に吸収され部屋の外には出られない構造になっています。

 

そして、検査で使用するX線は電気の力で発生させています。

簡単に説明すると、電子をタングステンなどの物質に当てる事でX線が発生するのです。

すなわち、電子を飛ばしている間(スイッチを押している間)だけX線が発生するので、レントゲン室に入っただけで被ばくするようなこともありません。

 

最近は被ばくに関して聞かれる事も少なくなりましたが、目に見えない得体のしれない物なので心配になりますよね?

病院の検査で被ばくなど気になることがあるときは担当の診療放射線技師に質問してください。

 

ちなみに、X線のXとは「謎の物」「未知の物」という意味で発見者のレントゲンが名付けました。

 

 自然放射線

実は私たちの身の回りには知らないだけで沢山の放射線(自然放射線)が飛び交っています。

自然放射線には

  • 宇宙から降り注ぐ
  • 大地(岩石等)から出ている
  • 食べ物から出ている
  • 空気から出ている

このようなものがあります。

そして、これらを合わせて世界平均で年間2.4mSv、日本の平均は2.1mSvの被ばくがあると言われています。

意外と知らないうちに放射線に被ばくしていますよね。

※胸部(肺)のレントゲン撮影1回は0.02~0.1mSv程度(撮影条件によって異なります)

 

【宇宙から降り注ぐ放射線】

地上には常に宇宙から放射線が降り注いでいます。

宇宙線は地球上の大気と衝突し、エネルギーを失いながら地上に届くため、標高の高い地域に住んでいる人は宇宙線による被ばく線量が増加するのです。

また、宇宙空間に近づくほど宇宙線量は増えていくため、飛行機で成田からニューヨークまで1回のフライトをすると、胸部レントゲンの2~4倍の被ばくをするとも言われています。

飛行機に乗る事で被ばく量が増える事を知らない方は意外と多いですよね。

 

【大地(岩石)からの放射線】

地上の鉱物に含まれたウランなどの放射性物質から放射線が放出されています。

岩石の種類によって放射性物質の含有量が異なり、花崗岩は放射性物質の含有量が多いため、地質的に花崗岩を多く含む土地は治療からの放射線量が多くなります。

日本では関東より花崗岩の多い関西の方が大地からの放射線量が多いようです。

 

【食べ物からの放射線】

食べ物にも放射性物質(放射性カリウムや炭素など)が含まれています。

その中でも特に体内に多く分布している放射性カリウムの影響が最も大きいとされています。

カリウムの中の0.01%程度が放射性カリウムであり、排出された分は食物により吸収されるので、体内のカリウム量は一定となり、被ばく量もほぼ一定となります。

 

【大気からの放射線】

空気中にはラドン(トロン)という放射性物質が含まれていて、空気を吸い込むことで体の中から被ばくし、自然放射線の被ばく量の半分ほどにもなります。

ラドンはラジウムという鉱物から生成され、特に放射能泉と呼ばれる温泉地に多く存在します。

日本には三朝温泉、有馬温泉、玉川温泉など多くの放射能泉があります。

 

日常生活での放射線利用

実は私たちの生活の中で病院や原発以外でも多くの場所で放射線は使用されています。

意外と身近に使われている放射線は以下のような物があります。

【ジャガイモの発芽抑制】

ジャガイモにγ線を照射することで発芽が抑制されます。

放射線を照射しますが、照射したジャガイモを食べても人体に影響はありません。

 

【医療機器などの滅菌】

医療機器などにγ線を照射する事で滅菌します。

使い捨ての注射器などにも使われています。

 

【手荷物検査】

荷物の中に不審なものがないか、X線を当てて中を確認します。

 

【製品の強化】

ゴムやプラスチックに照射することで強度が増し、タイヤのゴムなどに使用されています。

 

【年代測定】

炭素14という物質から放出される放射線を検出して年代を測定します。

 

まとめ

放射線は目に見えないもので、量によっては人体に大きな影響を及ぼします。

そのために危険なものという認識が強いですが、意外と放射線は身の回りにたくさんあり、色々な場所で使われています。

危険な物であることは間違いないですが、正しく運用されれば、とても有益なものでもあります。

※原発を肯定しているわけではありません

 

後者線は漠然と怖がるものではなく、正しく怖がることが大切です。

1番身近にある放射線は病院の検査ですよね?

レントゲンやCT検査で被ばくに関する不安がある時は、検査担当の診療放射線技師に気軽に質問してください。

きっと分かりやすく説明してくれるはずです。

 

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